「和の器 」の取り扱いについて
■ 土ものの陶器の使い始めには
1.高台を処理
初めに高台を確かめます。ざらざらしていれば、サンドペーパーで磨きます。テーブルや塗り盆に傷がつかないためです。
2.水洗い
埃などの汚れを流水で洗い流します。
3.米ぬか水で煮沸
なべに入れて、器が隠れるくらいの水と米糠を1つかみ程入れます。火にかけ、沸騰したら器が動かない程度に火を弱め10分ほど煮沸します。そのまま冷まし、水でよくすすぎます。十分に自然乾燥させます。
こうすることで焼きが堅く締まります。土肌の目が詰まるので、汚れが染み込みにくなり、 汁もれも防げます。
※注意
楽焼(低温度で焼かれた軟質陶器)は、煮沸すると土目がもろくなって傷みやすくなります。
楽焼は、薄めた台所用洗剤とスポンジで洗い、よくすすいで自然乾燥させてお使いください。
■ お料理を盛る前に
必ず水に浸しておきましょう。暖かいものを盛りつける時は、ぬるま湯に浸します。
水に浸せないものは、湿らせたガーゼなどで覆っておきます。
土の目に水分を吸収させておくと、うつわがの土味がつややかになり、お料理が 引き立ちます。また汚れや匂いがつきにくくなります。 特に油分の強いお料理を盛りつける時は、葉ものや懐紙を敷いた方がいいですね。
■ 使い終わったら
薄めた台所用洗剤とスポンジで洗い、よくすすぎます。最後に熱湯で湯通しし、 水分が完全に取れるまで自然乾燥しましょう。 水分が抜けないままだと、カビが生えたり嫌な匂いがつくことがあります。