粉引(こひき)の魅力
粉雪がかかったような白い粉引のうつわ。どんなお料理とも調和する人気のうつわです。
洋食器の透き通る白さも素敵だけど、粉引の白さは、素朴だけど温かみが感じられますね。
鉄分の多い素地をそのまま焼くと色が濃くなりますが、その素地に白泥を化粧がけし、さらに透明な釉薬をかけて焼いたものを粉引と言います。
白い粉を引いたようにみえるところからそのように呼ばれるそうです。
粉引きのかかり具合や白泥から透ける素地の見え具合が、一つひとつ異なるのが魅力です。
たっぷりと白泥をかけたものや
白泥を引っかいて変化をつけたものなど、表情の違いも楽しいですね。
やきもの魅力を満喫できる粉引に窯変があらわされた器は、温かさと渋さを併せ持ち、おすすめ!
こんな器に温かいミルクコーヒーをたっぷりと注いで飲んで見たいですね。
◆「窯変」(ようへん)
焼成中に炎の変化や灰の降りかかり具合など自然の現象により、素地や釉薬に思いがけない色や表情が現れることを言います。